元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

四半世紀ぶりに水炊き食べた

子供の頃、冬になるとしょっちゅう水炊きを食べていた。ぶつ切りの鶏肉と白菜、長ねぎ、豆腐が入った鍋。結婚後は、夫が鶏肉を食べない(最近は少し食べるが好きではない)ので一度も作ったことがない。今日は夫が飲み会で夕食がいらない日だ。父母の夕食の献立を考えていて、ちょうど良い機会だ、水炊きにしようと思った。この頃、急に寒くなったし。

 

仕事帰りにスーパーに寄ったら、ぶつ切り肉が置いていなかった。手羽元や手羽先を買うか、もも肉を買うか迷ったが、骨がない方が食べやすいだろうともも肉にした。出汁が出にくいかもしれないが、あまり鶏臭くないほうが美味しいかも。

 

水炊きなんて、材料全部、水から煮るだけだよね、と思ったけれど、考えたら自分で作ったことがない。念のためネットでレシピを見てみた。

 

www.sirogohan.com

 

実家の母が、こんな丁寧に作っていた記憶がない。結局、適当に自己流で作ることにした。実家では白菜を使っていたが、キャベツも美味しそう。夫の父母は白菜よりもキャベツ派なので、両方入れることにした。鍋に水をはって火にかけ、まだ煮立たないうちから鶏肉と長ネギのぶつ切りを投入。おまじない程度にニンニクも一かけ(つぶさずそのまま)入れた。次に白菜をざく切り。根本の白い部分はそぎ切りにして鍋へ。緑の部分は取っておく。次はキャベツ。こちらも外側の葉を先に入れる。煮立ってきたら白菜の葉先とキャベツの内側の部分、豆腐も入れ、火が通ったらできあがり。思ったよりアクがでなかった。

 

息子に「水炊き食べたことある?」と聞くと「ない」……そりゃそうか。私、作ったことないもんね。水炊きって福岡の郷土料理なんだよ、お母さんが子供の頃はよく食べてた、外で食べるとわりと高いんだよね、県外の人を接待するための店が多いのかなあ……なんてことを話した。水炊きだけだと飽きるかなと思って、豚肉ともやし炒めも一緒に出した。けっこう食べてたし「どう? 嫌いじゃない?」と聞いたら「うん、大丈夫、美味しい(←とまで言ってたっけ? 覚えてない、なんで忘れるかな、自分)」と言っていたので、また機会があれば作ってみよう。

 

父母のところには、土鍋に取り分け、追加用の白菜とキャベツを鉢に入れて持っていった。「何も味つけてませんから。ポン酢あります?」と聞いたら「あるある」と言っていた。鶏肉好きだし、自分好みに味付けできるし良かったんじゃなかろうか。私も調理らしい調理をせずに楽できたし。

 

ほんとに久しぶりに水炊きを食べた。お店で食べるような白濁したスープではなく、透き通っているし、やっぱりぶつ切り肉ほど出汁がでていない。それでも、懐かしい味だった。そういや、実家では、春菊や春雨も入れていたっけ。最後、父がご飯に出汁をかけ、塩を振って食べていたことなど、だんだんと思い出してきた。

 

 

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春菊といえば、丸っこい葉っぱの大葉春菊しか知らなかった。根元を藁でくくって売っていた。北九州を離れて、スーパーで買おうとしたらどこにも売っていなくて、春菊として売っているのは、ぎざぎざ葉っぱの全然違う野菜でびっくりした。大葉春菊はクセがなくて食べやすいです。