「実家の着物を片付けて欲しい」という弟の要望にこたえるべく、自分の着物を整理して場所を空け、実家の着物を引き取ってきた。母と弟が手入れ代は出してくれるというので、一点ずつ点検して、傷んでいる着物は悉皆に出した。一部の着物や浴衣は解いて、スカート3枚、甚平、座布団カバーを作った。
ここまではよかった。問題はこのあと。
1 衿が傷んでいる着物を羽織に仕立て替え
祖母お気に入りの一着だが私には微妙に小さい。好きな柄なのに。「そうだ羽織にしよう!」でも、羽裏にする布を持っていない。メルカリで999円(送料等諸経費込み。以下同じ)の布地を購入したが、届いてみたら手触りが正絹じゃないっぽい。近所の呉服屋には無難な柄の羽裏しかなく値段も19,800円から。ネットで探したら欲しい柄がたくさんで一つに絞りきれず、羽裏地、長襦袢地各1点購入してしまい計19,360円の出費。しかし、悉皆屋で見てもらったら999円の布地は正絹なことが判明。一番好きな柄だったのでこれを使うことにした。2万円弱の出費はなんだったのか。先にしっかり確認しろよ、自分。まあ、次回羽織を作る時に使えばいいか。←増やす気満々。
2 単衣の着物を購入
ネットで羽裏を探している時にリサイクル着物が驚くような安値で売られているのを知った。着付けの稽古をしていると室内でも暑い。これからもっと暑くなる。「単衣の着物を買えばよくない?」というわけで、単衣の紬を2着購入して計10,010円。特にシミ汚れもなく綺麗な品物で満足。次回は何を買おうかと日々物色している。←増やす気満々。
3 帯を購入
単衣の着物を着てみても帯がちぐはぐで気分があがらない。「着物に合う帯がないから外に着ていけない。帯を買おう」メルカリ、ヤフオク、ネットリサイクル着物店を物色しまくり、買うこと5点。半幅帯2、織りの名古屋帯1、染めの名古屋帯2。五月雨式に届いている。帯単体の可愛らしさで買った物もあり「これどの着物に合わせるつもりなん?」と後悔。さすがに「着物もそんな持ってないのに買いすぎ」と冷静になってきた。計算したら帯代合計約28,000円。これで帯5本買えるんだ…。←あまり懲りてない。
高価だと思っていた着物や帯が数千円で手に入るので感覚が麻痺してしまった。季節の花が描かれた帯なんて使える季節が短いものを買ってどうするんだよ、と自分に突っ込みつつ、そうはいっても5,000円弱でこれ買えるって凄くない?と思ってしまったりもする。
これ以外に、帯締め、帯揚げ、その他着付け小物も買った。全部で10,000円程度。着物以外はほぼ何も持っていない状態だったので、多少の出費は仕方ない。でもなんか、沼にはまりそう。私は現在無収入なので、この着物関連の出費は全部自分の貯金を崩している状態。羽織ができあがったら洗い張り+仕立て代で4万弱を払わないといけないし、ちょっと自重しなくては。
めちゃくちゃ苦戦して作ったチベタンスカート。これが思った以上に便利で重宝している。ゴムではなく紐で調整する作りなので、広げて畳むと平たい布になる。皺になりにくいし収納も便利。残った生地で座布団カバーも作った。夫が「なんか高級感あるね」と言った。まだ端切れがあるので、他の布と合わせて何か作ろうかな。