実家に行く度に庭の草木が伸びている。庭中はびこっていた茗荷と蕗は、根気よく掘り起こして除けているのでかなり減った。それでも手が回らない塀際の日陰にまだ相当茂っている。蕗は母の友人の好物なので、先日、全部刈って持って行った。少しずつ生えてくる場所を狭めていくつもりだ。
ドクダミは、いくら抜いても生えてきて減る気配がない。荒れて固くなった酸性の土を好むらしい。そして、地下茎が残っていると逆に増えてしまうそうだ。抜くよりも地上部分を刈ってそれで地面を覆っておく方が減ると知って、石灰を漉き込んだり根元から刈り取ったりしている。
去年のこの季節、薔薇は、茗荷や蕗に埋もれて弱り、枯れかけていた。それが今年はたくさんの花を咲かせた。この辺りだけは雑草から死守しようと、行く度に根元の草取りをしている。今では背が塀を越えるほど大きくなった。もっと丈夫な支柱がいるのかな。それとも切り戻したほうがいいのだろうか。薔薇栽培が趣味の叔父に今度聞いてみるつもりだ。
紫陽花も咲き出した。昨年は大人の背を越えるほど徒長していて、下の方はほとんど葉がない状態だった。枯れるのが怖くてあまり短く剪定しなかったが、気にせずもっと切れば良かったのかも。でもそうしたら今年は花が咲かなかっただろう。様々な色の紫陽花は綺麗だが、茂りすぎて庭が鬱蒼とした感じになっている。今シーズンはもう少し思い切って切ってしまおう。
畑にはピーマン、茄子、胡瓜、小葱を植えている。一部マルチシートを張っているが、そこかしこからハマスゲが出てきて抜いてもキリがない。調べたら、ドクダミと同じく、いちいち抜かなくても葉を刈って地面に敷いて置けば、日が当たらなくなって発芽率が落ちるらしい。
これだけ草木が繁ると、蚊や他の虫に刺されることも増えそうだ。母を庭に誘うのを躊躇してしまう。イタチごっこだけれど、草刈りや花木の剪定をまめにして、元の藪に戻らないようにがんばらなくちゃ。