元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

偉い人にはそれが分からんのですよ

社内SEをしている友人から「偉い人にはそれが分からんのですよ」という題で近況メールがきた。消費税増税、軽減税率、キャッシュレスポイント還元、クレジット情報非保持化関連で疲弊しているようだ。「グダグダな政策と曖昧なルールで破綻しまくってる」と。上記の業務関連で支社に出張したら、担当部署の責任者も開発SEも入院中、出張中に業務委託先SEも倒れて入院。帰って、その話を取引先のSEに話したら、その会社でも「あまりの酷さに会社に来なくなったり辞めたりってのが大量に出てる」そうな。

 

こういうこというのは好きじゃないが、日本はもうだめかもしれん、という気持ちになってしまった。

 

ちょっと前に、元勤務先の地方自治体で、各県持ち回りの大きなイベントがあった。その運営が、びっくりするくらいグダグダだったらしい。いくつかエピソードを聞いたが、(普通にやってりゃ失敗しようがないだろう)と思うことばかりだった。現役職員に「どういうこと?」と聞くと「人が足りないんだよ」と言われた。なんでも、責任者に選ばれた人は「え?彼で大丈夫?」という人だったらしい。「昔ならありえない人事。彼のこと知ってる人はみんな心配してた。」「そんだけ人材が払底してるってこと。せめてしっかりした補佐役がいればよかったけど、そんな人を出す余裕どこにもない」だそうな。

 

千葉県での台風被害後の対策を見ていても、理解しがたいところがある。「県と市町村とをオンラインでつなぐ『防災情報システム』で情報を収集しようとしたが、うまくいかなかったから初動が遅れた」といった記事を読んだが、おかしな話。連絡が取れない時点で未曾有の大災害が起きているということはわかったのでは? どの県でも防災行政無線は整備されており、基本的に24時間は必ずつながるようになっているはずだ。これは最後の命綱。24時間経過して予備電源が切れる前にどう対処するのか、あるいは防災無線すら不通の場合はどうするのか、防災計画がなかったとは思えない。どうしようもない人員不足と指揮命令系統の秩序のなさ、トップの判断ミスがあったのだろう。

 

いろんな分野で、現場が疲弊しながらも、どうにか回していた業務が、とうとう回らなくなってきたのかなと思う。結局、ぐだぐだになって、いろんな問題が起きて、でも、そのまま忘れられていって、何事もなかったように時間が過ぎていく。後始末は現場まかせ。やりきれない気持ちになる。

 

千葉県では、まだ不自由な生活をしている方が多くいらっしゃると思います。週末はまた雨だそうです。被害が少ないことを祈っています。