元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

現実の遺構とネットの遺構〜興味が向くまま散漫に

先日、犬鳴峠を通りました。福岡側から北九州方面に向かってトンネルの少し手前、右側の崖上にコンクリートの古そうな建造物が見えたので、近くに寄ってみました。でも、いったい何なのかわからない。カーナビを見ても何の記載もありません。

 

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 家に帰って「犬鳴峠 遺構」で検索したら、「心霊スポットで有名」といった関係ない記事が大量にヒットして閉口しました。画像検索して、そこから辿りついたサイトの記事を読んだ結果、「採石所」だったことが判明。それにしても、世の中には個人の遺構探訪サイトがけっこうあるものです。つい読みふけってしまう。ついでに犬鳴御別館の話まで読み出してキリがないったらありゃしない。

 

 昔、遺構やダム、その他の建築物、街並み、街づくりなどに関する幅広い記事が読める(多分個人運営の)サイトがありました。子供の頃から大好きな「河内貯水池」の写真がたくさんあるので、時々訪ねては見入っていました。ほかの記事も読み直したいのですが、トップページへ行こうとすると「404 Not Found」と出るしサイト内検索も使えません。辿りようがなくなっています。実は見つかると困るんだろうか。河内貯水池の記事だけでも紹介したいけれど、迷惑かもしれないのでリンクは貼らないでおきます。

ja.wikipedia.org河内貯水池は旧官営八幡製鐵所(現 新日鐵住金)所有の工業用貯水池。数年前に行った際は、幾分、廃墟感がありました。近くの藤園が有名になったし、少しは整備されたかなあ。

 

 

一つ前の記事「モヤモヤした気持ちをどう消化するか」でリンクを貼ったサイト、「ちびくろさんぼのちいさいおうち」も、最終更新は2001年で、紹介した記事中にもリンク切れが目立ちます。こういうネット上の遺構(「ちびくろ〜」のほうは遺構というのは失礼ですね)が消えることなく残っていってほしい、と勝手なことを思ってしまいます。

 

福岡路上遺産

福岡路上遺産

 

Y氏は暇人いつも愛読しています。でもこの本は未読。ごめんなさい。

 

ねむりひめ (世界傑作絵本シリーズ)

ねむりひめ (世界傑作絵本シリーズ)

 

草木に埋もれた建造物を偏愛しています。たぶん、幼い頃から愛読している、この絵本のせいです。お城がツタに覆われている絵が好き。

 

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北九州市立中央図書館に初めて行った幼い頃、ツタがからまっているところや深緑の屋根から、(ねむりひめのお城みたい)と思ったものです。詳しく写真を撮っていらっしゃる個人のサイトがありました。現在は改修され、ツタが除かれているようです。

d.hatena.ne.jp北九州市には磯崎新設計の建築物が多いです。図書館もその1つ。丘の上の美術館も有名で、よく行ってました。昔、学芸員の方が現代アートのコレクションに努めていたと聞きました。今は県外の美術館で館長をされているとか。そういえば「水下のスイカ」っていう所蔵作品があって、弟が「ダジャレ〜」とウケてましたっけ。

 

……毎日、このようにあれこれ脈絡なく検索したり思い出したり、全く生産性がないことに人生の多くの時間を費やしています。やれやれ。

 

*追記*

この記事書いた直後に、こんな記事読みました。なんかタイミングが良くておもしろかった。忘れそうなので、ここにリンクしておきます。

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