先日、着物のリメイクに挑戦してスカートを二着作った。一着目は普通に洗濯機で洗ってアイロンもかけずにしょっちゅう着てる。といっても、ほぼ部屋着。着替えるのがめんどうで近くのスーパーにそのまま行ったりはする。手持ちの洋服と合わせていい感じに着るのは難しい。二着目のツートンのスカートはまだ寒いのであまり着てない。春になったら着るかも。家でしか着ない服を増やしても仕方ないので、やっぱり着物として着るのが一番だなと思った。身も蓋もないが。
二着目のスカートは、当初違う着物地と組み合わせようと思っていた。結局、洋服地を買って作ったので、使うつもりでほどいた着物一着分が残っている。これで「チベタンスカート」というものを作ることにした。チベットの民族衣装にヒントを得てデザインされたものらしい。暮しの手帖2020年夏号に作り方が載っていることがわかったので、早速該当号を入手した。
これがもう……手芸初心者なうえに図形が苦手な私にはめちゃくちゃ理解が難しい記事だった。110センチ幅の布地を無駄なく使えるように図が書いてあるが、布の耳部分を最大限活用しているので、逆に耳が使えない場合の縫い代や端の始末を考えて布を裁つ必要がある。そして、作成手順の文章が全然頭に入ってこない。例えば、下の図の「ポケット口を作る」の文章。何度読んでもどうやるのか分からない。(この文章読んで分かります? 分からないの私だけ?)この前段階ですでに間違っているのかもと思い、何度も最初から読み直すが分からず、仕方なく手順を無視して適当に縫った。
両脇は袋縫いだが、外表にして5ミリの縫い代で縫い、そこに紐を仮止め、中表に返して8ミリの縫い代で縫う。←これも不器用な私には無理。まっすぐ縫うつもりでも1〜2ミリすぐに曲がってしまう。案の定、紐がちゃんと挟めてなくて縫い直すはめに。とにかく、一時が万事この調子で、簡単な作りなのに、ほんっとに苦労した。
二枚の四角い布地を合わせ、両脇を縫って幅広い筒状にする。この時、片方の布の上部にもう一枚布を重ね、そこをポケットにする。布の内側と外側に紐をつけ、内側の紐を結ぶことでウエストを調整する仕組み。上の写真はポケットがついた側。両脇に紐がついている。上にぴょこんと出てるのが内側の紐。
こちらはポケットがない側。どっちを前にしてもよい。
裏返したところ。紐通しがついている。紐を通し中心を二度縫いで止めている。
例えば、こんな感じで着る。本当はもっと細い紐のはずだが、私にミリ単位の繊細な作業は無理。最初から諦めて余裕を持って裁断した。結果太めの紐に。既製の紐を買ってきたほうが見栄えよくできたかも。
何も考えずに布を継いだので変かなと思ったが、着てみたらそれほど気にならなかった。しっかりした布地なので着ると裾が広がって、なかなかいい雰囲気。とはいえ、やっぱり家でしか着ないだろうな。ウールの着物があと一枚あるので、それは解かずに着付けの練習をしてみようと思っている。
印象がガラリと変わります - 暮しの手帖社 ←ここにチベタンスカートの写真が載っている。違う布を組み合わせて作るとおしゃれ。私はセンスがないのでしなかったけど。「チベタンスカート」でネット検索すると、色々な人の作品が見られるし着方も分かる。器用でセンスある人はいいな、うらやましいなと思ってしまう。
暮しの手帖社の料理本は、料理に馴染みがない人にレシピと写真を見せて作ってもらい、ちゃんとできるまで記事を推敲するそうです。たしかに使ってみて分かりやすい。手芸の記事は違うのかな。単に私の頭が悪過ぎるのか? なにせ家庭科の時間に「**さんもがんばってスカートができました。みんな拍手!」と教師に言われた人間です。板書された図が自分の手元の布地にどう当てはまるのか理解できない子供でした。難儀…。