夫とテレビを見ていたら「花粉症にレンコンが効く」と言ってました。彼は重度の花粉症です。「効くかどうか試したい。でもテレビで紹介されたから売り切れかも」というので「それはないと思う」と私。全然影響なく普通に売ってました。やっぱりね。甜茶やヨーグルトと違って、買ってそのまま食べられるものじゃないから。昔、弟が「後ろめたさを感じずに手抜きできる食品は売れる。恵方巻きとか駅弁フェアの弁当とか」と言ってたのを思い出しました。レンコンは泥落としたり水にさらしたり面倒だもんな。
キンピラ、天ぷら、煮物ばかりだと飽きるので、料理本を見ながら、色んな調理法を試してます。「ふくろばす」という料理を出した次の日は「画期的に効いた!」と言ってました。まあ、気分的なものかもしれませんが、気分って大事だしね。
*ふくろばす*
「暮しの手帖社」の『おそうざい十二ヶ月』という本に載ってるレシピを参考にして作りました。
(私が持っているのは30年近く前の版なので内容が一部変更されているかも。手元の本は全頁モノクロで地味。紹介されてる料理も地味。でも手順がわかりやすい。文章も写真も。たいていの料理に「いの一番か味の素を入れる」となってるのがおもしろい。時代を感じます。)
ネットで「ふくろばす」と検索すればレシピが沢山出てくるだろうと思ったのに、クックパッド1件、個人のブログ1件、土井善晴のレシピ1件(アプリがないと見られません)の計3件しかヒットしませんでした。忘れられた料理なのかなあ。けっこう手間かかりますし。
要は「レンコンをすりおろして布巾に包んで軽く絞り、人参(千切り)・干し椎茸(戻して細切り)・生卵(これがつなぎになる)と混ぜて油揚げに詰める。かんぴょうで巻くか爪楊枝で止めて、たっぷりのだし汁(砂糖・醤油・塩少々で味付)で煮込む」料理です。レンコン以外の具は、人参と干し椎茸にこだわらなくてもよさそう。
注意したいのは、思った以上に食べ応えがあることです。『おそうざい十二ヶ月』では、小鉢に二個入った写真が載っていましたが、私は一個食べたら充分でした。存分にレンコンを食べた! という満足感?があります。出汁は市販のめんつゆを薄めて使っても良いですが、どうせ手間がかる料理なので、せっかくなら出汁から作ったほうが美味しいし飽きない味になります。
他に、今回初めて作って好評だったのは……
*レンコンの明太オリーブ油あえ*
「乱切りにしたレンコンを酢水にさらす。鍋に酢少々を加えた水とレンコンを入れ火にかける。沸騰して3分くらいでレンコンの水気を切って冷ます。ボールに薄皮を取った明太子とオリーブオイルを混ぜておき、そこに冷めたレンコンを入れて和える。最後に塩胡椒で調味する」明太とレンコンを合わせる発想がなかった。簡単。すぐできて美味。最高。

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(この本に載ってた料理です。)
*レンコンのはさみ焼き*
私が参考にしたのは小林カツ代のレシピ。オリジナルは鶏ミンチですが、夫が嫌いなので豚ミンチで作りました。レンコンは酢水にさらすことなく、3〜4ミリの厚さに切ったらそのまま肉を挟みます。ミンチには少量の水、片栗粉、塩少々を混ぜます。目分量で作ったので具が余り、ピーマンの肉詰めも作りました。どっちも美味しかった。ポン酢で食べました。
(この本に載っていた料理です。今は新刊入手できないと知って残念。何度も作る基本の料理がわかりやすく解説されていて重宝します。味付けも薄味で私好み。)
recipe.sp.findfriends.jp(登録しないとレシピは見られません)
www.kikkoman.co.jp(こちらも鶏ひき肉で作ってあります。)
まだまだ花粉症シーズンは続くので、これからも新しいレシピに挑戦します。