元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

何も成し遂げずに少しずつ死んでゆくけど、不幸ってことはない

今年こそ、体調を整えて健康的に暮らす! と意気込んでいたけれど、結局たいしたことはできないまま、もう2月も下旬だ。1月の終わりくらいに、(まだ一度もプールに行ってない)と気がついたので、ちょっとだるかったけど無理やり行ってみた。ついでに人生初サウナも体験してきた。といっても10分ほど。汗が出る前にやめてしまったので、体に良いのか悪いのかもわからなかった。

 

これがいけなかったのか、たまたまなのか、その後、体調を崩して日常生活が送れなくなったので病院へ行った。今は、もう普通の生活をしているが、要精密検査ってことで、3月にまた行かないといけない。めんどい。

 

私の父は70少し前にガンで亡くなった。分かった時にはもう手のうちようがなかった。医師から余命宣告を受けたあとも、特にショックを受けている様子もなく「ふ〜ん」という感じだった。(やれやれ、やっと終わりか)とでも思っているようにみえた。当時、その淡々とした様が、私には悲しかった。(お父さんは不幸だったの? 人生に未練はないの?)と思った。まあ、娘の前で格好をつけていただけで、母にはまた違った姿を見せていたのかもしれないが。

 

自分が年を取ってみると、意外と死ぬのは怖くない。直面した時に(やれやれ、やっと終わりか)と思ってしまいそうだ。私は随分と出来が悪い個体だった。心身共に不具合が多く、よくここまで生き延びてきたなあと思う。ただ、不幸だったかというとそうでもない。十分に人生を堪能してきた。私は、ほんのちょっとした思い出の欠片でできている。それらは他人には何の意味も持たないことだが。これからも、そういった欠片を拾い集めるようにして、寿命がくるまで生きていくのだろうな。

 

 

父は、いろんなことに興味が向く人で、一時、「理想の間取り」をあれこれ書いては楽しんでいた。まったく生産性のない暇つぶし。しかし、老年の父母が、一緒に布団の上に寝そべって、あーでもないこーでもないと方眼紙に図を書いて楽しんでいた様を思い出すと、父の人生もさほど悪くはなかったのかなと思うし、なんとなく私まで幸せな気持ちになる。

 

父母の人生について。

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私が育った家の思い出。

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父は乱読の人だった。

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方壷園 (ちくま文庫)

方壷園 (ちくま文庫)

 

 

この間、「青玉獅子香炉」を読んで、中華料理店主の探偵、陶展文が活躍するシリーズを思い出した。父が好きでよく読んでいたミステリだ。古本屋で「直木賞作家の推理小説集」と帯がついていたので、てっきり陶展文ものかと思って「方壺園」を購入したら違ってた。でも、これはこれで面白かった。本文中に漢詩がでてきたりして、適当に読み飛ばせばいいんだけど、(なんて読むの?読めない…)とか気になってしまった。