元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

とうもろこしの赤ちゃん

仕事先では、ビニールハウス一棟を使ってスイートコーンを栽培している。もう大人の背丈くらいになった。一番上の房だけ残してあとは小さいうちに折り取ってしまうと、栄養が集中して育ちがよいそうだ。折り取った小さな房を剥いてみると「あ。これベビーコーン!」「そう。バター醤油で炒めたら美味しいよ。根本の方からぽきんとやって。好きなだけ持って帰っていいよ」いやでも、けっこう力がいるし、主茎まで折りそうでこわい。恐る恐る数本折って貰って帰った。

 

 

家に帰って、きれいに剥いて、八宝菜に入れて食べた。ベビーコーンは出荷しない。そこまで手をかける暇がないから。自家用に取ったり、私たちパートに分けたりするくらい。残りはそのまま。生で食べても美味しいのに。

 

農家で働いて一番驚いたのは、出荷しない野菜がけっこう多いこと。去年はキャベツの価格が暴落したので、これまた「好きなだけ持って帰って」で、残りは畑に鋤き込んでしまった。出荷するためのガソリン、包装材、人件費などを考えたら赤字になってしまうのだ。お隣の農家から「このブロッコリー、売り物にならんからあげる」と立派なものを大量にもらったこともある。旬を過ぎているそうで、ごく一部に(言われてみればうっすら黄色っぽいかも)という箇所があるが、言われなければ気づかない程度。

 

共同出荷するものは、全体の品質を落とさないように厳しい基準があって、素人が見たら「どこが悪いのかわからない」野菜がはじかれてしまう。そういう物が直売所に出されるのかというと、一概にそうとも言えない。自分の名前を出して売るので、共同出荷以上に品質に神経をとがらせる人が多い。

 

なんかもったいないな〜と思う。うちの農場主の作るトマトは本当に美味しくて、私がそこで働いていると知った友人から「直売所やスーパで、農場のシールを目印に探して買ってる。直に買えるならお願いしたい」と頼まれる。農場主に言うと「え〜。けっこう売れ残ったりするんやけど。今は**に卸してるよ」どこそこに行けば必ず置いてるならともかく、変動するなら、こっちから発信しないと買う側からは分からないのに…ともどかしいが、そんな発信をする暇などないくらい忙しそうなので何も言えない。

 

中学の頃の同級生が、非農家育ちなのに、今は群馬で農業をやっている。facebookを頻繁に更新しているので時々覗いてみるが、SNSを活用した直販や、家庭菜園へのアドバイス業など色々工夫している。見たこともない珍しい野菜も色々栽培していて、眺めているだけで楽しい。

 

私が住んでいる地域付近は、直売所も乱立して経営が苦しいところも多いようだ。「直売所が立ち行かなくなったら、うちも終わりだな」と農場主がいう。小規模農家が生き残るのは、どんどん厳しくなりそうだ。規模を拡大するのでなければ、同級生がやっているような、生き方や物語(こういう作り方してます、こういう珍しい野菜です)込みで売るしかなさそうな気がする。完璧な素人考えだけど。

 

 

この漫画読んでみたい。スイートコーンをハウス内で育てるのは獣害を防ぐため。でも、去年は穴熊にやられた。今年は周囲に電柵を張ってるが大丈夫かな…。

 

www3.nhk.or.jp

 

つい先日、読んだ記事。興味深い。