元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

時計二つ

実家に行ったついでになじみの古本屋に寄ったら、ゴミ屋敷化が一段と進んでいた。積み重なった本の上に「定価の10%」と側面に書かれた段ボール箱が無造作に置いてあって、大量の時計ベルトが入っている。「なんで時計ベルト?」と聞くと「いや、僕にも分かりません(苦笑)」と店番の男性。プラスチックケースに入ったままの新品だが、相当古いものみたい。昭和の製品かも。使えなくても諦めがつく値段だし一つ買ってみた。定価3,300円の品なので330円。

 

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さすがに皮革ベルトを買う勇気はなくステンレス製にした。帰宅後、けっこう悪戦苦闘したがなんとか器具なしで付け替えられた。なかなかいい感じ。330円のベルトとは思えない。少し大きめだが、まあ許容範囲内。

 

私は時計を二つしか持っていない。腕時計はこれ一つだけ。仕事の際、スマホは重すぎるしすぐに時間が見られなく不便なので、やむなくこの腕時計をしていた。黒革のベルトはあっという間に汗と土埃でぼろぼろになった。ベルトを換えて街歩き用?に戻し、畑仕事専用の安い時計を別に買おうと考えていたので、ちょうどよかった。

 

ケース内に「Bear Elite  東京美装」と書いた紙が入っていた。東京美装は「東京美装商工業協同組合」 の略だろう。「Bear Elite」は下記の会社の製品みたい。

 

bkc-bear.co.jp

 

私のもう一つの時計は純銀製の懐中時計で、まだ子供がいない頃に夫が買ってくれた。間違って洗ったかなにかでムーブメントをダメにしてしまい、随分昔に時計屋で修理(交換?)した。最近は使うこともなく本棚に飾っていたが、掃除の時になにげなく手に取ったら黒ずんでいるし蓋も閉まらない。

 

宝石のリフォームで何度かお世話になっている店に持ち込んだら、見知った店員さんが「職人はこういう仕事をやりたがらないし頼むと高い。私がやってみましょう」と言ってくれた。

 

その場で開けてみたら電池が切れて液漏れしていた。元々は機械式だったのか、最初から電池式だったのかも覚えていない。ほんとに長いこと放っていたんだな。時計にも夫にも申し訳なく思った。

 

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修理が終わって取りに行ったら、見違えるくらい綺麗になっていた。蓋もちゃんと閉まる。新しくチェーンも買ったし、今度こそ大切にしよう。


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夫と一緒に選んだのは覚えていたが、どこで買ったかは忘れていた。保証書をみたらキムラヤだった。合理主義者の夫らしい。この頃、まだ私はフルタイムで働いていて、夫は一時、神奈川に単身赴任していた。二人で銀座の和光に寄ったり、雪が積もった上野公園を歩いた記憶もあるが、この時計を買った時だったのだろうか。キムラヤはヤマダ電機に吸収され、時計を買った新橋の店は、今年閉店が決まったようだ。

 

 

夫の赴任先に行った帰りは、空港でウエストのサブレストを買うのが楽しみだった。自分用の土産。どこでウエストを知ったのか覚えていない。何気なく買ったら美味しかったのかな。同封されるフリーペーパー「風の詩」を読むのも楽しみだった。

 

「風の詩」web版はこちらから。

https://ginza-west.co.jp/index.html