近くのディスカウントショップに消耗品を買いに行ったら、バーゲン本コーナーができていた。「バーゲン本」とは「 自由価格本」「非再販本」とも呼ばれるもの。割引価格の新刊本だ。思ったように売れずに出版社の倉庫に眠っていた本たち。
あまりにも本が散らかっているので、つい並べ直してしまう。料理、手芸などの実用書がほとんどで、あとは絵本や児童書が少し。その中に、この本があった。
(Amazonでは、けっこうな値段で出品されていてびっくり。)
二人とも大好きなイラストレーターなので、即決購入。安く買えてうれしいような悲しいような気持ちだった。A5版という小さなサイズで全40ページ、本体価格1200円。薄い本だし割高感があったのかな。1ページに1枚のイラストとエッセイ風の説明文というスタイル。巻末にはどちらが描いたイラストなのか一覧が載っているが、本文中にはいちいち明示されていない。一目でわかる自信があったのに、本文4枚目の、地図にピクトグラムが描き込まれたイラストで、さっそく(どっちだろう?)と悩んだ。一覧を見たら、文字・地図・人物が和田誠で、その他が安西水丸となっていた。え〜そういう合作もありなのか。二人が愉しみながら作った本なのだなと思った。
二冊あったので、迷ったが二冊とも買った。一冊は保存用で一冊は読む用。帰宅後、(こんなことしてたら、また本に囲まれる生活になってしまう)と反省し、一冊はフリマに出品した。手放したくなかったので定価で出したのに速攻で売れてびっくり。これって転売行為になるのかな。
その他、手に取ってみた本。
わたせせいぞうとミキハウス(出版元)は相性がよい気がする。ビビッドな色使いが似てるし。シリーズ化されているので、ある程度は売れたのだろう。
この本は以前持っていた。堀内誠一も筒井敬介も大好き。個人的には堀内誠一の絵がカラーでたっぷり見られてうれしかった。もっと収録作を増やして挿絵がたくさん入った幼年童話の形で出版したほうが、お得感があって売れたのかな。たとえば「くまの子ウーフ」みたいな感じで。
「くまのこウーフ」といえば井上洋介の絵本も何種類かあった。この人の絵本の不条理さは癖になる。現実と夢が入り混じったような、おもしろくて怖い世界。最近こういう作風はウケないんだろうか。さびしい。
作者は『ラチとライオン』で有名な人。出版元は、マレーク・ベロニカの本をたくさん出しているようだ。
くまの子ウーフは絵本版もたくさん出ている。あの可愛らしい絵をたくさん見られるのはうれしい。
「井上洋介」で検索していたら画集が出ているのを知った。これ欲しいなあ〜。『NO IDEA』が呼水になってしまったのか、久しぶりに本の所有欲を刺激されている。
「バーゲン本」のことを調べていて、この会社のことを知った。
京都の有名な書店。品揃えを眺めて愉しんでます。買わなくてすみません。