今朝は、小学校6年生のクラスで『ハーメルンのふえふき』を読んできました。
今日読んだのは、この絵本です。絵が細かいので大勢の前で読むのにはあまり向いていないのですが、幾種類か出版されている絵本の中で、一番史実(といっていいかな?)に近いと思います。今は品切れか絶版のようで新刊は流通していないのが残念です。
そう。この伝説は実際にあった史実だと言われているのです。ーーー1284年、ハーメルンでは鼠が大発生していた。ある日、旅の楽士が退治を請け負い、笛の音で鼠を川に誘い込んで一掃する。しかし、市の人々は約束の報酬を払わなかった。6月26日の朝、再び現れた楽士(身なりは違う)が笛を奏でて130人もの子どもたちを連れ去り、二度と戻らなかったーーーなかなか不気味なお話です。
読み終えたあとに、「これ、本当にあった話だっていわれてるんだよ」といって、ハーメルン市の記録に残っているということや、現在、観光地となっている市の様子などを紹介しました。子供達は(え〜っ)という感じでしんとしながら聞いてくれました。
他にも様々な絵本が出版されています。それだけ、人の興味をひく物語なのでしょうね。
- 作者: レナーテレッケ,グリム兄弟,リスベートツヴェルガー,池田香代子
- 出版社/メーカー: BL出版
- 発売日: 2010/03/01
- メディア: 大型本
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- 作者: サラコリン,ステファンコリン,エロール・ルカイン,金関寿夫
- 出版社/メーカー: ほるぷ出版
- 発売日: 1989/11/20
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- 作者: ロバートブラウニング,ロジャーデュボアザン,Robert Browning,Roger Duvoisin,長田弘
- 出版社/メーカー: 童話館出版
- 発売日: 2003/09/01
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学生の頃、「ハーメルンの笛吹き男ー伝説とその世界」を知って夢中で読みました。内容はもちろん、平凡社版の、この装幀、装画が好きでした。
いったい本当は何があったのか、様々な説があるものの、結局はわからないのです。阿部謹也の本はどれもおもしろくて、このあと手当たり次第に読みました。網野善彦と友人だったと聞いて、なんとなく納得しました。平凡社版が、品切れ、重版未定なのが悲しいです。
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今日の絵本の訳者は小澤俊夫。「錦の中の仙女」のことを書いた時に紹介した、ラジオ番組「昔話へのご招待」の人です。下記のサイトから番組の内容が聞けます。あまりポピュラーではない昔話もたくさん紹介され、興味深いです。