元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

「あんぱん」が終わって「ばけばけ」が始まった

朝食と弁当を作って夫を送り出し、隣に住む父母宅に食事を届けた後、BSで朝ドラを見るのが日課になっている。前作の「あんぱん」は全編見た。おもしろかった。脚本家のやなせ氏への敬愛の念が伝わってくる作品だった。

 

私にとってやなせたかしは「詩とメルヘン」の人だ。最初に「詩とメルヘン」に出会ったのは小学校中学年の頃。当時、私は急速に近視が進み「視力回復センター」というところに通わされていた。そこの待合室に「詩とメルヘン」のバックナンバー数冊が置いてあったのだ。手にとって読んだものの面白いとは思えず「綺麗な絵がたくさん載ってるけど子供向けじゃない」と思った。アンパンマンも掲載されていたが興味を持てなかった。

 

後年、懐かしくて購入した「詩とメルヘン」に載っていたアンパンマン。このあとどうなる?

「連載熱血メルヘン」というへんてこキャッチコピーが好き

 

それなのに、中学生くらいから「詩とメルヘン」を毎号買うようになったのはどうしてだろう。よく覚えていない。いつのまにか夢中になって、何度か詩の投稿をしたこともある。文通希望欄に「星の伝説を教えてくれたらシロバナタンポポのタネをあげます」というのがあって、その子に手紙を書いてタンポポの種をもらったこともある。文通はその一度きり、種を庭に蒔いたけど生えてこなかった。

 

高校生の頃、突然「もうこれは卒業する!」と決めて、文芸部の同級生に全冊譲った。ずいぶん喜んでくれたっけ。あの子は今頃どうしてるだろう。

 

大人になって自分で稼ぐようになると、本屋や古本屋に足繁く通い、好きな本や雑誌を躊躇なくどんどん買った。懐かしくて「詩とメルヘン」も相当集めた。数年前に蔵書を整理したが、4冊だけ残して本棚に並べている。今回出して見てみたら、たまたまそのうちの2冊にアンパンマンが載っていた。アンパンマン指名手配?のイラストが描かれていて、やなせさんのユーモアっていいな〜と思った。

 

 

「あんぱん」が終わって「ばけばけ」が始まった。小泉八雲はとても好きな作家だ。昨年、娘が松江旅行に招待してくれたので、一緒に八雲記念館に寄った。展示されている彼の著作の装丁がどれも素敵で、手元に置いておきたい気持ちになった。こじんまりとした家や庭も心地よかった。「ヘルンさん言葉」もキュート。著書だけでなく八雲個人も好きになった。

 

小泉八雲記念館のパンフレット。彼の著作表紙があしらわれている

朝ドラの第一話は、ちょっとコミカルに作り過ぎかな……と思ったが、朝から暗い話を見せられるのは嫌だし、これくらいが良いのかもしれない。ネットで初回の感想を見ていたら、八雲役のセリフが聞きづらいという声があるのが意外だった。聴力が衰えてきた私でもすんなり聞き取れたので。あの独特のヘルンさん言葉は本当に魅力的で、特に妻あての手紙を読むとその愛情深さに心打たれる。これから二人の生涯が、どのように描かれて行くのか楽しみだ。

 

 

視力回復センターに行ったあとは、デパートの書籍コーナーで本を買って、バスの中で読みながら帰るのが習慣になっていた。おかげで視力は全然回復しなかった。けっこうな金額がかかったはずで、お父さん、お母さん、ごめんなさいとしか言えない。当初1冊550円だった「ドリトル先生シリーズ」は、通ってた最後の頃には1,300円になった。オイルショックの頃の話。

 

40代前半までは活字中毒者だったので、「詩とメルヘン」に限らず、さまざまな雑誌を読んできました。下記は自分のための備忘録記事。

www.grisella.jp