随分前に購入して放っておいた本。今日は雨降りで、なんとなくだるく、何もする気になれないので読んでみました。調べたら四年前に購入した本だったことがわかりました。
「ホラー小説」ということで売ってたみたいですけど、これホラーなのかな? それほど怖い話じゃないです。「探偵小説」のオチなどは笑ってしまいました。収録作八編の中では一番最初の「よるねこ」が好きです。私は、わりと結末があいまいだったり、え?ここで終わり? と思うような収まりの悪い話が好きなので。作品ごとに趣向を変えているのが器用だなあと思いますが、そのせいで全体のまとまりがなくなってる気がしました。一編の長さが中途半端なのかも。いっそ掌編にしたほうがぴりっとしたのでは。もう少し怖さと幻想味が欲しかったです。
姫野カオルコは、昔とても好きでした。『昭和の犬』はおもしろかったです。今度は、直木賞受賞後の作品を読んでみようと思います。