ずいぶん前ですけど、えこさんがねこの絵本を紹介していらっしゃるのを見て(あ、これ私も好き!)(へえ〜こんなのあるんだ読んでみよう)と思ったり、自分の持っている猫絵本を探して読み返したり。
私が選ぶとしたらどの絵本にするかなと時々思い出しては考えていました。なかなか「私のBEST10」は決まらないけど、とりあえず今現在の気分で選んでみました。日本の絵本限定です。そのうち海外版もまとめます。
一番に思い浮かぶのはこの絵本です。ただひたすら「ごろごろ にゃーん ごろごろ にゃーんと、ひこうきがとんでいきます」のくりかえし。気持ちいい。最後の「ごろごろ にゃーん ただいまー。」も好き。どこに帰るの? って思うけど。
長さんの遺作。同じように猫がでてくるし題も似てるけど内容は随分違います。おかあさんの背中にころころ乗るのは子猫たち。やさしいやさしい絵本です。最後はおとうさんもやってくるところが長さんらしいなあと思います。
その長さんが尊敬してやまなかった大道あやさんの絵本。おなかをすかせた子猫がある家に迷い込みます。そこには年取った大きな「ちょん」という猫がいて、子猫に「ごんごん」と名付け、飼い主に「ごんごん」を飼うように話をつけてくれます。「ちょん」が「ごんごん」にいろんなことを教えるとき「まあ、なにごとも自分で覚えるがかんじん。わかったか」というのがかっこいい。
この一冊ははずせません。家に居ついてしまった野良猫のタンゲくん。でも昼間は出かけて家にいないし、外で私(=語り手の女の子)に会っても知らんぷりをします。タンゲくんは家にいない間何をしてるんだろう......女の子がタンゲくんのことをいろいろ想像するシーンが好きです。特に、かわいいお嬢様がいるお屋敷でかわいがられているんじゃないかと「妄想」するシーンが最高。
佐野洋子さんの猫本はたくさんあって、どれを選ぶか迷うけど、今の気分はこれかなあ。ふつうの猫とふつうのおばあさんが住む家に天才猫がやってくるお話。私はこのおばあさんのぶっきらぼうだけど愛情豊かなとこ......好きなんだけど......ちょっと苦手。私はこういう人には好かれないような気がするので。そのせいか「何もできない」としょげるふつう猫のほうが自分に近い存在なのに、天才黒猫のほうに感情移入してしまいます。そういえば、佐野さんの絵本では「男の子=猫」が多い気がする。女の子じゃなくて。息子さんをイメージしているのかな。
近所の家に回覧板持って行ったら、縁側で赤ちゃんと子猫が一緒になって、小さな積み木をころがしては追いかけて遊んでいました。めちゃ良いもの見た〜!! 「わたしのねこちゃん」にはそれと同じようなかわいさがあります。「わたし」も「ねこちゃん」も、もうかわいくてかわいくてたまりません。
野良猫「ナオスケ」の1日を詳細に観察した記録です。著者は哺乳類学者で、その徹底した観察ぶりにはびっくりします。絵本であると共に、動物生態学入門書といってもよい一冊です。
もともとはデンマークの民話だったようで『はらぺこガズラー』『ふとっちょねこ』などよく似た絵本が他にもあります。私はちょっとレトロな村山知義の絵が好きなので、この一冊を選びました。猫本ではありませんが『くいしんぼうのあおむしくん』(福音館書店刊/槇ひろし著・前川欣三イラスト)もストーリーが似てます。←大好きな絵本です!
小沢良吉の絵が好きなので、なにか一冊選びたいなと思って。この「わらべうた」は採集したものなのか、松谷みよ子の創作なのか、手元に本がなくてわかりません。どっちだろう?
最後の一冊は『あやねこのるすばん』(福音館書店刊/征矢清作・和田誠絵)にします。お母さんが出かけてお父さんと二人で留守番をするあやちゃん。お父さんが手紙を書いていて相手をしてくれないので、猫になってじゃれつきます......こんな娘がいたらお父さんはめろめろですね。和田誠の絵が素敵です。
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以前、日記で書いた記事。小学校に絵本を読みにいって、子供たちに受けた、私も大好きな本です。合わせてご覧いただければ幸いです。