画像は手放すつもりの古い絵本です。『おおきなジョン』はアーノルド・ローベルの名に惹かれて買ったのだと思います。目録買いだったので手元に来るまでどんな絵本か分かりませんでした。手にとってみて、時代を感じさせる本だなあと思いました。監修委員として三島由紀夫、ハル・ライシャワーの名前が載っています。付録の小冊子の目次はこんな感じです。
ウエザヒルのアメリカ新絵本シリーズ
GIANT JOHNあらすじ
GIANT JOHN原文と和訳
親のための原文研究
原作者について
書評
翻訳にあたって
編集座談会「アメリカ絵本について語る」
この本をどう読ませるか
アメリカ学校便り・幼稚園便り
新刊紹介
小冊子によると「ウェザヒル出版」という出版社は「ハーパー・アンド・ロー社と提携し、その極東代表社」となっています。今回ちょっとだけネット検索してみたらいろいろ興味深かったです。創業者の一人メレディス・ウェザビーという人が三島由紀夫とつながっていたり。矢頭保という写真家のことも初めて知りました。いつかゆっくり図書館などで調べてみようかな。
上段右は英語の学習絵本でソノシート付き。左はもう少し年長向けの科学読み物翻訳版です。どちらもGrolier Internationalという出版社から発行されていて、科学読み物の背表紙下部には「グロリア」と記載されています。おそらく1960年代のものだと思います。私は60年代生まれですが、ウエザヒルもグロリアも全然なじみがない出版社です。普通に本屋で売られていた本なのかな、それともあの頃よくあった本の訪問販売で売られていたのかな。『おおきなジョン』の裏表紙には持ち主だったと思われる男の子の名前がラッションペンっぽいもので書かれています。いまはいい年のおじさん(おじいさん)なんでしょうね。
- 作者: アーノルド・ローベル,三木卓
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1972/11/10
- メディア: ハードカバー
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塾で教えている小学2年生の子の教科書には、この中の「おてがみ」という話が収録されています。会話文のところをとりあげて「がまくん」と「かえるくん」どちらのセリフなのかを答えるという問題がでてました。