元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

結婚生活、私の場合

風邪気味です。娘に冷凍チキンライスを温めて卵で包み、隙間にウインナーやチーズ、胡瓜を詰めただけの手抜き弁当持たせたら、物珍しかったのかなんか喜んでました。夫は遅い夏休みを取って息子のとこに行きました。扶養手当用の非課税証明書を送れと言ってるのに全然返事がこないんで、多分また調子悪くなってるんじゃないかと。様子見and役所での手続きを終わらせに行ってます。全然休暇じゃない。気の毒。

 

今日の仕事は夕方からなので、ゆっくり休んでます。暇だから(本当はすること山積みだけど)今週のお題について書いてみます。

 

二十代半ば、夫と付き合いだしてしばらくした頃「できれば三十歳頃に結婚したい」と言われ「私は結婚はしたくない。同棲じゃだめ?」「こんなこというのはなんだけど私にとって結婚に何のメリットもないよね」と返してしまいました。夫は家事能力が皆無な人だったので私の負担が大きくなるのは目に見えてました。結婚したら夫の親戚と付き合っていかないといけないだろうし、将来的には親と同居なんて無理過ぎる。それに私は子供を産む気がありませんでした。母親になる自信なんて到底なかったのです。夫が一生私を好きでいてくれるとも思えませんでした。嫌われてるのに体面上離婚しない事態になるのは耐えがたいと思いました。田舎の長男な夫はかなり困ってました。「自分は結婚したい。結婚したら自分は幸せになる。だから結婚して」と言われて苦笑するしかなかったです。

 

それでも結局結婚したのは、夫と一緒に暮らしたかったから。夫が好きだったから。それだけです。彼が未婚のまま私と付き合うという選択を受け入れてくれなかったので。(結婚しても世間の結婚観にとらわれず二人でよい関係を作っていけばいいんだし)と不安いっぱいの自分に言い聞かせながら籍を入れました。

 

その結婚生活ですが、両家の顔合わせや結婚式の打ち合わせ段階から、いろいろ揉めました。他愛ない一例を挙げるとウエディングドレスは着ないという私に姑が納得できず、私の実家にドレスを着るように説得しろと電話をかけてきたり。結局着ませんでしたが。

 

新婚早々、夫が県外での研修に希望を出して次の年から一年間単身赴任になりました。帰ってきた翌年には子供が産まれ私が退職して夫実家隣に引っ越すことになりました。夫婦二人暮らしは実質二年ほど。激務の夫とはゆっくり話す暇もあまりなく姑や義妹と過ごす時間のほうが圧倒的に多かったです。一緒に暮らしたかったから結婚したのに。

 

なんのかんの言っても自分が選んだ道。ここでやっていくしかない。そう思って暮らしていましたが、じわじわ弱っていたようで四十代に入った頃、ある事件?がきっかけとなってダウンしました。それから十年。子供達に迷惑をかけたくない一心と友人達の支えのおかげでなんとか再度働けるまでに回復しました。その間夫は何もしてくれなかったという感情が今も残っています。いや、しっかり仕事をして経済的には充分支えてくれたわけで、なに贅沢言ってんだな話ですが。

 

私と夫では結婚観が全然違いました。夫はいってみれば共同経営者として私を選んだのだと今は思います。自分と同じくらい稼いできて体が弱くなく同居を拒否せず家事をこなし子供を産んで共に育ててくれそうだから選んだ。一緒にいて楽しいとか話が合うとかは最優先事項じゃなかった。でも最優先ではないにしても、ある程度は考えての選択だと思う、思いたいです。

 

子供達が大きくなったし私の責任は果たした、もう家族にできることはないという気持ちが大きくなりました。ネックだった経済的自立もまあ目処がついてきました。というわけで十年前から断続的に出ていた離婚話が具体化した矢先に、息子が調子を崩し、姑が認知症になりました。これからどうなるのか分かりません。今まで同様、あれこれ悩みながら試行錯誤しながら暮らしていくんだろうな。

 

今の時点で、私にとって結婚していいことは特になかったです。もちろん苦しいことばかりではありませんでした。なにより子供二人に恵まれたのは私の人生で最大の幸せです。でもそれは本来結婚制度とは関係ありません。籍を入れなくても子供は産まれます。未婚で子供を産んで育てるプレッシャーと結婚生活のプレッシャーとどっちが大きいのか私には分かりません。「結婚しても世間の結婚観にとらわれず二人でよい関係を作っていけばいい」というのは思った以上に難しかったです。

 

皮肉なもので今は夫との関係は良好です。お茶を入れて一緒に他愛もない話をしたり、観劇や日帰り旅行に行ったり。子供のことや姑のことを話し合ったり。もう少し早くこうなれれば良かったのに。子供のことに関しては昔から協力的で良い父親です。この人と一緒に子供が育てられて良かったと思います。というか夫が相手じゃなかったら子供を持つ勇気は持てなかったと思います。その点は本当に感謝しています。

 

なんかとりとめがない自分語りになりました。やっぱり風邪ひいて具合悪いからかな(^_^;)