元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

三が日が終わった

今日から夫は仕事なので6時に起きた。朝寝坊も終わりだ。今年は寝込むこともなく三が日を過ごせたので幸先が良い。私は7日から仕事だし、週末までは子供達がいるので、あともう少しだけ正月気分を味わえそうだ。

 

今年の正月料理

・握り寿司とふぐ刺し(仕出し)

・黒豆

・田作り

・栗きんとん

・ぶりの照り焼き

・唐揚げ

・エビフライ

・ポテトサラダ

・博多具雑煮

・その他(ウインナー、蒲鉾、ゆで卵、卵焼き、チーズ海苔巻き)

 

寿司とふぐ刺しは初めての店だが美味しくて好評。でも数の子と鯨ベーコンの寿司は人数分いらなかった。黒豆と田作りは我ながら上手に作れた。栗きんとんは思ったより無くなった。わずかに残った分も妹が持って帰った。ぶりの照り焼きはもう少し薄くて小ぶりなほうが食べやすかった。唐揚げやエビフライは子供が小さい頃は大量に揚げていたが、もうそれほど要らないなと思った。残りはしないが競って食べる感じではない。ポテトサラダもなんとか無くなってほっとした。博多具雑煮は姑担当だったが、いよいよ覚束なくなった。来年は私が材料から用意することになりそう。お重に詰めるのは例年娘と姪っ子の仕事。年々、手際がよくなり今年はあっという間に終わった。

 

元々、夫の家はおせち料理を作る習慣がなく、正月らしいものは雑煮だけだった。朝も10時すぎまで寝ていた。両親が起きるのを待っているとお腹がすくので普通に味噌汁とごはんで朝食を済ませたりした。楽で良いけど少しさびしい、とのんびりしたことを思っていたが、妹が結婚して正月に一家揃ってやってくるようになると「何もないよ」というわけにはいかなくなった。試行錯誤しながら定番になったのが上に挙げた料理だ。小さい子供が喜ぶ料理を優先した結果、お節とはいいがたいラインナップになっている。

 

しかし、彼らも大きくなり、揚げ物やサラダ、卵やウインナーのたぐいを喜んで食べる年ではなくなった。甥や姪が結婚したら、もう我が家にはこないだろう。あとどれくらい、この賑やかな正月が続くのかなあ、彼らも大人になっていくんだなあと思うと、少し寂しいような、それはそれで楽しみなような気がした。

 

 

ムツゴロウの結婚記 (文春文庫)

ムツゴロウの結婚記 (文春文庫)

 

 

たしか、奥さんがデパートでお節をいろいろ買い込むシーンがあったと思います。最後全部、鍋にいれちゃったような…おぼろな記憶。もしかしたら『猫に未来はない』とごっちゃにしてるかも。

 

ねこに未来はない (角川文庫 緑 409-2)

ねこに未来はない (角川文庫 緑 409-2)

 
ねこに未来はない

ねこに未来はない

 

 

長新太さんの挿絵が好きだったのに、いまは違う挿絵で違う出版社から出てました。今読むと猫の飼い方に文句が出るだろうと思います。でも50年近く前の話なので。当時は猫は放し飼いが普通だったもんなあ。

 

 

*追記*

お節の描写は「ムツゴロウの結婚記」で間違いなかったです。古本屋で購入して確認しました。お節を買い込みすぎて、餅や米を買うお金がなくなってしまうという話です。デパートではなくマーケットでした。

実はね、年を越す分はとって置いたのよ。ところが、今日マーケットへ行ったらすごい混雑。のぞいたらね、みたこともないオセチ料理がずらっと並んでいるの。ね、日田では材料を買って自分の家で細工するでしょ。東京では違うのね。色をつけた大根やら、かわいい形に切った寒天やら、串にさした佃煮などがわんさかあるの。わたし、いつの間にか夢中になって、これ五十円、あれ六十円と買っちまって、気がついたら十円玉が二枚しか残ってなかったのよ。(「ムツゴロウの結婚記」P191〜192)

 

奥さん、かわいい。私が夫だったら、いいよ、いいよ、って許してしまうなあ。結局、背広を質にいれて米を買い、夜更けに同級生が訪ねてきて餅を置いていき、無事に正月を迎える二人なのです。