元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

東京滞在記2日目〜フェルメール展に行きました

朝、7時前に目が覚めた。同時に住民票の移動手続きをしないといけないのを思い出した。電車に乗って息子のアパートへ向かうと比較的早い時間なのに、ちゃんと起きていた。駅前のスーパーで買った調理パンを一緒に食べながら住民票の話をした。

 

事前に言ってなかったので、予想通り「今日じゃない方が良い」と拒否。しかし、今後のスケジュールを示し、今日済ませるのが一番楽なことを説明したら納得してくれて、いつになくスムーズに出発できた。ついて行きさえすれば手続きは自分でやれる。想定外の事への不安があって一人では行けないのだろう。近くの出張所でわりと簡単に手続きが終わり、ほっとした。

 

大学へ行く彼と駅前で別れ、さてどうしよう。夕方まではフリーだ。この4年、相当回数上京したが、いつもギリギリの日程で時間にも気持ちにも余裕がなく、ほとんど観光をしたことがない。

 

とりあえず新しいアパートに帰り、家具購入のために色々寸法を測った。その後、コンビニでフェルメール展のチケットを購入。交通機関での行き方がよく分からなかったので歩くことにした。

 

観光地だし大丈夫だろうと歩き出したが、地図も持たずスマホの充電も忘れていて、野良猫みたいに街をさまようはめになった。近いはずだった上野公園だが、大きさが良く分かってなくて遠巻きに半周は歩いた形だ。

 

会場を探して園内をうろうろしていると人目を引く行列が見えた。50メートルほどの列に並び10分程度待って入場。音声ガイドも料金2500円に入っているらしい。入場規制してこの混雑なのかと驚いたが、どの作品もしっかり間近で鑑賞することはできた。

 

フェルメールの作品9点は最後の展示室になっていて、そこまでは同時代のオランダ絵画約50点が展示されている。どれも邸宅に飾るのに良さそうな絵だと思った。実際、経済力をつけた市民がこぞって絵を描かせたそうだ。そうか、17世紀ってオランダ黄金時代だったと思い出した。

 

フェルメールの絵をこれだけまとめて見るのは初めてだ。しかし、数年前に福岡の国立博物館で「真珠の首飾りの少女」を見た時ほどの感動はなかった。そもそも、私に他のオランダ絵画とフェルメールの区別がつくだろうか。

 

もう一度、今まで見てきた絵画を見直して、再度フェルメールを見てみた。比較してみると、やはり光の描写が素晴らしい。それでも以前に福岡で見た時の方が美しかった気がした。照明の違いなのか、初見だったからか、よく分からないけれど。

 

「手紙を書く女」という絵のモデルの表情がとても印象的だった。画家と親しい人のように思える。想像を掻き立てる絵だ。この絵を見ていたら「カメラを止めるな」を見に行った時「チューリップ・フィーバー」の予告編があっていたのを思い出した。

tulip-movie.com

(ちょっと検索した感じではエロいけどいまいちな展開っぽい。)

 

充分に堪能したあとは、公園内のレストランで昼食を食べ、上野駅前のヨドバシカメラに寄って、渋谷へ向かった。息子と待ち合わせて電化製品を購入するのだ。時間があったので近くのビックカメラに寄ってみた。息子と落ち合ったら、まずは夕食。つばめグリルで私はロールキャベツ、息子はハンバーグを食べた。

 

他の街まで出るか迷ったが、土地勘もなく、結局、渋谷のビックカメラで買い物を済ませた。冷蔵庫、洗濯機、ガスレンジ、電子レンジを購入。意外と配送に時間がかかることが分かった。無理を言って日曜配送にしてもらったが、ガスレンジだけは次週になった、まあ仕方ない。

 

いくつもの品物を選択して購入手続きを済ませるのは随分疲れたと思うが、特に困った風でもなく買う機種を決めていく息子。買物後に「疲れたね〜」と言うと「うん。ちょっと無理した」そうだろうな。でも暮らしていくって、こういう選択の繰り返しだからなあ。

 

駅で別れてアパートへ。疲れ果てて銭湯に行く元気もなかった。明日の朝行こう。手足だけ洗って、今日はもうおやすみなさい。

 

チューリップ熱

チューリップ熱

 

チューリップ熱って、ちょっと前のビットコインみたいなもんかなあ。