小さな「汁物レシピ」を大切に持っている。ハガキ大の紙にプリントされたレシピが、ポケットファイルに一枚ずつ丁寧に整理されたものだ。
「婦人之友」社の協力団体である「全国友の会」のつどいの一つで配られたものらしい。月例で開催される「読書会」の昼食時に皆で食べた汁物のレシピだと冒頭に書いてある。二十人分の材料になっているので、それくらいの人数が毎月集まっていたのだろうか。
どのレシピもおいしそうで、疲れた時に眺めるだけで癒される。毎月、気心の知れた人が集まって、賛美歌を歌い、読書を楽しみ、手作りの食事を共にしていたのだと思うと、なにかほっとした気持ちになる。
分量を数分の一にして、あさりのチャウダーを作ったら、本当においしかった。まだ実際に作ったレシピは少ししかない。今、数えて見たら全部で四十七のレシピがあった。来月の四日まではコールセンターでの仕事も休みなので、どれか一つ二つは作ってみようと思う。
「婦人之友」は羽仁もと子が創刊した雑誌です。今も現役で本屋に並んでいるので、根強いファンがいるのだろうなと思います。協力団体の「全国友の会」は、いつだったか「災害で大活躍のスーパー主婦集団」としてテレビで取り上げられていたのを覚えています。
「暮らしの手帖」をもっと質実剛健にした感じの小さなサイズの冊子です。