元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

母との生活は思ったよりハードだった

二月下旬から三月上旬にかけて、弟が入院して高齢の母が一人になるので実家に泊まっていた。朝6時前に起きて母と朝食、出勤、12時に仕事終了、自宅に戻りシャワーを浴び着替えて(日によっては家事をして)から実家へ帰宅、というのが基本的な流れ。

 

当初、弟からは「時々様子を見に来てやって」と言われていたが、実際は、それで済むような状況ではなかった。

 

・たった今言ったこと/したことを忘れてしまう。

・徒歩圏内の何度も行ったところへは一人で行けるが、慣れないところは無理。

 (交通機関やタクシーが使えるかは確認する機会がなかった)

・財布にいくら入っていて、いくら使えるかを把握できない。

 (確認はできても覚えていられない。レジなどでの支払いはできる。)

・献立を立てる、それに基づいて買い物をすることができない。

 (必要な材料を覚えていられない。材料を用意し献立を提案すれば作れる)

・物を捨てられない。(必要かどうかの判断が一人ではできない)

・衣服の管理がおぼつかない。

 (下着類の補充ができてなくて数が足りない、上着の洗濯や適切な選択が困難)

・庭仕事が好きだったのにほぼ放置。日中ほぼテレビを見て過ごす。

 

年相応の衰えとも言えるが、このまま母一人で放っておいたら、今以上に酷くなるのは目に見えている。家の中は空き箱やチラシ、書類が至る所に積まれ、冷蔵庫の中はごちゃごちゃ、床はざらざら、庭は草ぼうぼう。秋以降、実家に行くたびに(以前より掃除ができてないな)と気にはなっていたが、まあ寒い季節だしおっくうなのかなと見過ごしていた。冷蔵庫や風呂、クローゼットの中までは確認しないし……甘かった。弟が片付けが超絶苦手なのは子供の頃から知っているので、そっちは最初から期待していない。それにしても一言相談してくれればと思ったが、本人たちは気になっていないのかもしれない。

 

一気に大掃除すれば、母が気を悪くするかなと思い、機会を見て少しずつ片付けた。職場と自宅、実家を行き来する中、ちまちまと片付けるのはかなり疲れた。ホットカーペットを敷いている居間だけは、ささっと短時間で目立たず片付けるのは無理で、家具を動かし、カーペット類を庭に出して叩き、掃除機をかけ……とかなりの大掃除になった。母が抵抗したり落ち込んだりせず「きれいになってよかった〜。ごめんね。ありがとう」という反応だったのが救いだった。(これが本心ではないことを後で知るのだが)

 

包括支援センターと主治医(内科)に相談した結果、主治医がいる病院内の認知症外来にかかり、そこで意見書を書いてもらえることになった。要介護認定の申請手続きをし、先日認定調査員の調査が終わって現在は結果を待っているところだ。この間の手続きや母、弟とのやりとりがかなりストレスだった。

 

元々、年明けに弟がセンターに相談に行くといっていたのに全く進んでおらず、どうなっているのか聞くと「自分が入院するのでそんな余裕がない」と逆ギレされた。早朝出勤(会社都合ではなく弟の希望)を少し遅めにして母と朝食を一緒に取ることはできないか聞いても、「そんなの無理」「母さんがもっと弱った時に考える」と不機嫌に。こっちもキレそうになったが、誰もあなたを責めてないし無理なことをしろとは言わない、できるだけ母が家で暮らしていけるように願ってるだけ、今を大事にしてほしい、私ができることはするから遠慮なく言ってくれと説明したら納得してくれた(と思う)。

 

調査員の調査時には、家族からの聞き取りの際に母は退席し、私だけが調査員と話しをしたのだが、これが気に障ったようで調査員を見送った途端「私の話なのに除け者にして……私は私なりにがんばってるのに。もう生きていたくない」と泣きだした。家庭によっては本人の前で話せないこともあるので、そういうきまり(ってわけでもないが)になってるだけ、調査員や私の気分で母を外したのではないと説明したら、一応納得してくれた(と思う)。

 

実家にいる間は、弟不在の中、できるだけ母が不安にならないように、生活リズムを整えるように、そして、私が体調を崩さないように気を引き締めて、規則正しい生活を送っていた。その反動か、三月上旬に自宅に帰ってからは、暴飲暴食(ってほど量は食べられないが)、夜ふかし、だらだらごろごろな生活が続いている。手帳に日々の記録をつけていく習慣も、あっという間になくなった。結果、人生で一番太ってしまって、ここのところ体重53キロ超えが何日か続いている。春までに50キロを切るのが目標だったのに。

 

母の事も、今からが本番だし、仕事も今から繁忙期に入る。そろそろ、こういう生活もお終いにしないといけないな。いや、そろそろじゃなく今すぐだろ、とは思うんだけど……。