元活字中毒主婦の身辺雑記

日常の細々したことなど。

古い指輪のリフォーム

宝飾品に興味がなく、ほとんど身に付けない。そういうものを買う金銭的な余裕もない。結婚指輪と冠婚葬祭用の真珠のネックレスくらいしか持っていない。母も同じだが、祖母から譲り受けたものを幾つか持っている。若い頃から「つける機会もないからあげる」と母に言われ続け「いや、私も使わないし」と断ってきた。

 

ヘルパーをしていた時、先輩ヘルパーから「親が物を譲ろうとしてきたら絶対に貰っておきなさい。後でこっそり捨ててもいいから。そういう関係性を作っておくのが大事」とよく言われた。年を取ると取捨選択の判断ができなくなって性格も頑なになりがち、その前に少しでも一緒に身辺整理をしておくと楽だし、以降の関係性も良くなるとのこと。なるほどな〜と思ったので、素直に貰うことにした。

 

そうやって幾つかの品を手にしたのだが、改めて見るとやはり宝石って綺麗だ。とはいえ、恐らく、どれも大正〜昭和中期の古いもので、石や台座に傷がついていたり、台が高くて使いづらかったり。このまま死蔵しておくのもかわいそうだ。できれば修理したいという気持ちになった。

 

しかし、宝石店なんて縁がなく、そもそも、大した価値があるとも思えない古物の修理をしてくれるだろうか、と不安だった。ネットで調べて、ある老舗宝石店を恐る恐る訪れたら、思った以上に丁寧親切で、ほっとした。一番好きな指輪をペンダントにリフォームしてもらったら、母も喜んでくれて良い思い出になった。

 

それから数年後、今度は違う指輪を別の工房に修理に出した。デザインは気に入っているので、サイズを直して高さを低くしてもらうだけだから、安いとこでも大丈夫だろうと思ったのだが……よかれと思ったのか、全体が(艶消し部分もあったのに!)ピカピカに磨き上げられ、その分シャープさがなくなっているし、リング部分はそれこそ書類をまとめるリングみたいにずんぐりしたものに替えられ……安物買いの銭失い感が半端なくてがっかりした。

 

今回、コロナで気が滅入っているところに、ちょうど修理代に良さそうな金が思いがけなく手に入った。わずかでも経済を回すか? ということで、この失敗した指輪を例の宝石店で再リフォームしてもらおうと持って行った。

 

見せた瞬間「……これは……」と苦笑いされてしまった。今の状態を手直しするのは難しいので一から作り直したほうがよいとのこと。元々は「角爪」という「立爪」より昔に流行ったデザインの指輪らしい。箱の中に小さなダイヤが入っているようなデザイン。「今の若い人は見たことがないでしょうね」と。ネットで検索したら似たようなリングが見つかった。↓こういうの。

 

www.intergem.jp

 

結局、新しく角爪の指輪を作るという酔狂なことになった。「昔は角爪の指輪を毎日作っていた」という年取った職人さんに注文してくれるそうだ。来月にはできる予定なので楽しみだ。

 

ティファニーで朝食を (字幕版)

ティファニーで朝食を (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

初めて宝石店に行った時、お店の人が丁寧親切で、この映画のワンシーンを思い出しました。ティファニーでおもちゃの指輪に刻印をしてもらうシーンです。

 

www.soushingu.com

「角爪」で検索していたらヒットしたサイト。画像も豊富で楽しめます。

 

 

classics.shop-pro.jp

 

アンティーク とまでは言えない、少し昔のジュエリーを扱っているお店。元々は(今でもかな?)質屋さんのようです。売り物の説明がおもしろいです。

 

 

宝飾品、はまると大変そう。幸いそこまでお金がないので、眺めるだけで満足です。