正月に帰省した時に「もしかしたら三月で卒業できるかも」とは本人から聞いていた。新学部に入ったのは去年の四月だから、卒業まであともう一年かかるのだと思っていた。詳しいことはわからないが、旧学部在籍中に履修していた科目が、新学部での単位として認めてもらえるらしい。とはいえ「いくつもレポートを提出しないといけないし、合格できるかどうかわからない」と言っていた。
その結果が、今回の上京中に判明するのだ。なんというタイミング。私としては、まずはチャレンジしてみようという気持ちになったことだけでうれしかった。しかし、不合格だったら、本人はどんなにがっかりするだろう。夕食を一緒に食べながら、「やってみようと思うくらい元気になってくれたことで充分うれしい」「もちろん卒業できたらいいよね。院試も一次は通ってるんだし」と話した。「絶対合格してるよ、大丈夫」って言えば良かったかな。ネガティブな母でごめん。
大学に行く息子に「結果が分かったら連絡してね」と声をかけたのに、発表の時間をすぎても何も言ってこない。だめだったのかなあ…と思っていたら、「卒業できたようです」とメールがきた。「ようです」ってなんだよ。しかし、よかった。これが「よいこと」
「わるいこと」は、部屋が荒れ果てていたこと。今の部屋に引っ越した時に、かなり工夫をしたつもりだったのに。もうちょっとどうにかしてると思ってたのになあ。レポートに集中していたのかもしれないし、今回は黙って掃除してきた。
1 ピンチハンガーは外に出しっ放しで埃まみれ。物干し竿もどろどろ。
2 タオルケットや毛布類は洗った形跡なし。
3 ハンガーラックは、季節外れの洋服もかけたままで埃かぶってる。
4 掃除機は、使っていたが紙パックがいっぱいになって放置した模様。
5 冷蔵庫の中には、数ヶ月前の食材が入ったまま。
6 分別ゴミが各種溜まっている。前回父親が整理して置いたまま。
7 可燃ゴミもスーパーの袋に詰めたものが数個台所の隅に積んである。
8 トイレや風呂も掃除している形跡がない。
本人が困ってなくて、近隣に迷惑をかけていなければよしとするべきなのか……そういうレベルではない気がするんだが。今は定期的に親が来て片付けているからゴミ屋敷になっていないだけで、放置しておくとすぐになりそう。
レポートを書くのに集中していたせいで、一区切りついたから今後少しは良くなるはず…と思いたい。卒業後は院に進学する予定なので、少なくともあと二年は、このアパートで暮すことになるだろう。社会にでるまでに、なんとか掃除や調理などの生活能力を身につけてほしい。それは彼の人生を豊かにすると思うのだけど。
掃除のために畳の上に敷いているコルクマットをめくるとカビっぽくなっていた。書類や本が山積みの机を移動、その下のコルクマットをいったん取り除き、掃除機をかけてマットを拭き、窓を開けて風を通した。そして夕方になったらまた机をマット上に置き書類や本を戻す。ふ〜疲れた。換気しろといくら言っても無理なので、除湿機を買おうと思ったが、ヨドバシに行って実物を持ったら、重くて持ち帰る元気がなかった。とりあえず、近くのドラッグストアで除湿剤を買って置いている。