古本屋さんごっこを始めた当初は、夫も私同様な本好きなのでわりと鷹揚でおもしろがっていました。ただ、時代が古い本を集めだすと、埃っぽいものやカビっぽいものを家に置くのはかんべんしてくれと言い出し、そりゃまあそうだな、と。アパートを借りたきっかけはそれもあります。で、アパートを借りてからは、おおっぴらに集めだしました。第一世紀の「暮しの手帖」とか「太陽」とか。ちょうど、おしゃれなネット古書店が色々と現れてきた頃で、そんな古雑誌にえっ?!というような高値がついていて、それがまたあっという間に売れていました。近くの古本屋に行くと100円均一の棚に並んでいたりするのに……。商売って不思議なもんだな、おもしろいなと思いました。
結局それらの雑誌はほとんど売ってしまいました。そんな高値じゃないけど。でもまだ幾分残っています。特にカラーブックスシリーズは場所も取らないし、雑誌類ほど紙質が悪くないので古くなってもそれほど劣化しないし、古本屋熱が醒めたあとも、おもしろそうなものを見つけるとちょこちょこ買ってしまいました。「このままじゃだめだ。早く本を処分しないと」モードに入るとオークションで売っていたので、そんなに残っていませんが。アパートに行って並べてみたら全部で24冊残っていました。(写真右上の一冊は社会思想社の教養文庫でカラーブックスではありません)
今はいくらくらいで売られているのかなと、ネットを検索したらやはり一時の値段にはほど遠かったです。それでも一冊500円以上の値段をつけていて売れているお店もあります。洋服でいうところのセレクトショップみたいなものなのかな。私もオークションで出品してみました。100円っていうのは本がかわいそうなので、300円にしました。売れるかしら?